札幌医科大学医学部集中治療部(ICU)は附属病院の中央診療部門として各診療科と密に連携し、集中治療専門医を中心とする専従の集中治療医が、看護師・臨床工学技士・病棟薬剤師とともに最善の治療を提供すべく、closed ICUの運営形態の下に、24時間体制で診療にあたっています。
主に院内発症の重症症例、高侵襲手術後の症例などがICU入室対象となりますが、あらゆる重症病態の診断・治療を担うICUでは、疾患や臓器の枠にとらわれない幅広い知識とともに、集中治療に特化した最新の医療知識や技術の習得・実践が求められます。
近年、重症病態・疾患の診断・治療ガイドラインが相次いで発表されていますが、札幌医科大学ICUではその項目の多くをガイドライン発表以前から実践しております。また、各種モニタリング、薬物療法、機械的治療(人工呼吸、体外式循環呼吸補助、急性血液浄化)など、革新的に進歩している最先端の医療技術も積極的に取り入れています。
さらに、一般病棟での急性期管理が困難な症例を迅速に受け入れるため、2012年よりmedical emergency team(MET)として中心的な役割を担っており、早期対応により重症化の回避、救命率の向上を実現しています。

沿革

  • 昭和58年4月 札幌医科大学附属病院に災害外傷部が設置
  • 昭和60年4月救急集中治療部に改組
  • 平成09年4月基幹災害医療センター(のちに基幹災害拠点病院に改称)に指定
  • 平成14年4月 札幌医科大学附属病院に救命救急センター設置
  • 平成14年10月札幌医科大学附属病院に高度救命救急センター設置
  • 平成20年4月札幌医科大学医学部に救急・集中治療医学講座設置
  • 平成24年4月救急医学講座と分離し、集中治療医学設置
  • 平成29年4月升田好樹教授(初代)就任

ICUのロゴマーク

ICUの医師が着ている青い病衣や白衣の袖に着いているロゴマークです

“icu”の文字は小文字
“i”の“・”の代わりに (心を込めてみていますという意味です)
“icu”の文字は少し斜め (ちょっとだけスピード感を出しています)
下には“Sapporo Medical University”の文字